ネット上でも入手できる「古典」を読んでみよう (2020.4.15)

 図書館、書店などの利用がむずかしくなっている状況でも、知の世界への扉はいろいろと開かれています。以下に、ネット上で無料入手可能な文献のなかで、人文・社会科学への世界への入門としても読める個人的なお薦め本を紹介しておきました。とくに、それぞれの著者がどのような青春時代を過ごし、何を考えてきたのかに触れられる自叙伝、筆者の専門でもある都市論にも目を向けています。

 街や学校に出られるようになったら、今度は、図書館や書店をぜひ利用してください。

●「青空文庫」による公開

「青空文庫は、誰にでもアクセスできる自由な電子本を、図書館のようにインターネット上に集めようとする活動です。(同HPより)」 民間の個人が支えている活動です。利用に当たっては、一度、HPを訪れ、利用上の注意事項をご確認ください。膨大な作品を読むことができます。以下、リンクは貼っておりませんので、各自アクセスしてみてください。

・大杉 栄『自叙伝』
https://www.aozora.gr.jp/cards/000169/card1273.html

・河上 肇 『貧乏物語』
https://www.aozora.gr.jp/cards/000250/card18353.html 

・小林 多喜二 『蟹工船』
https://www.aozora.gr.jp/cards/000156/card1465.html

・徳冨 健次郎(徳冨 蘆花)『みみずのたはこと』
https://www.aozora.gr.jp/cards/000279/card1704.html

・永井 荷風 『日和下駄』(東京散策記)
https://www.aozora.gr.jp/cards/001341/card49658.html

・夏目漱石『私の個人主義』
https://www.aozora.gr.jp/cards/000148/card772.html 

・西田 幾多郎 『善の研究』
https://www.aozora.gr.jp/cards/000182/card946.html 

・フランツ・カフカ『変身』DIE VERWANDLUNG
https://www.aozora.gr.jp/cards/001235/card49866.html

・樋口 一葉『たけくらべ』
https://www.aozora.gr.jp/cards/000064/files/56041_54765.html 

・福沢諭吉『福翁自伝』
https://www.aozora.gr.jp/cards/000296/card1864.html 

・福田 英子 『妾の半生涯(わらわのはんせいがい)』
https://www.aozora.gr.jp/cards/000057/files/43276_18829.html 

・三木清『人生論ノート』
https://www.aozora.gr.jp/cards/000218/card1914.html

・柳田国男『故郷七十年』
https://www.aozora.gr.jp/cards/001566/card55742.html

・和辻哲郎『鎖国 日本の悲劇』
https://www.aozora.gr.jp/cards/001395/card51364.html

●国立国会図書館デジタルコレクション:著作現物を撮影し公開したものです

・『渋沢栄一自叙伝』(小貫修一郎 筆記)、渋沢翁頌徳会
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1056750

・久米邦武 編『特命全権大使米欧回覧実記. 第1篇 米利堅合衆国ノ部』
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/761502

・久米邦武 編『特命全権大使米欧回覧実記. 第2篇 英吉利国ノ部』
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/761503

●無料ではありませんが、青春時代の作品として

・手塚治虫『メトロポリス(大都会)1949/09/15

手塚治虫公式サイト内作品ページ(マンガ) https://tezukaosamu.net/jp/manga/492.html
(全編読むためには、有償ダウンロードが必要です)